2006年06月21日

ジーコ監督決断 柳沢外す 痛烈叱責「覚悟しておけ」

ブラジル戦に向けて練習再開。練習途中、スコールがやんでボンの空に虹が架かった 大逆転の1次リーグ突破をかけ、日本代表は20日、ボンで主力組も加わった全体練習を再開。ジーコ監督(53)は、クロアチア戦で絶好の得点機にシュートミスを犯したFW柳沢敦(29)に対して「なぜあそこでシュートを外したのか理由が分からない」と厳しく叱責(しっせき)、スタメン外しを決断。2試合連続無得点のFW陣のメンバー変更を示唆した。また同監督はブラジル戦の主将に、出場停止のDF宮本に代わり、DF中沢佑二(28)=横浜M=を指名。そのパートナーに坪井慶介(26)=浦和=を起用して、4バックで戦うことを決めた。勝ち点1でF組最下位の日本は決勝トーナメント進出のため、“ドルトムントの奇跡”に向け最後の望みを託す。

 ジーコ監督は顔を真っ赤にし、早口で一気にまくしたてた。その口調からは怒りが伝わってくる。母国ブラジルのテレビ局「グロボ」の取材にポルトガル語で放ったその言葉は、ストレートを通り越え、痛烈と言ってもいい。

 「なぜあそこで決められなかったのか、理由が分からない。あの場面は決めるべきだった。クロアチアは疲れていて、プレスがかかっていなかった。だからチャンスだった。柳沢も確かにゴールを狙っていた。だが得点能力がなかった。言葉では説明ができない」

 絶対に勝たなければならなかったクロアチア戦、後半6分、加地のシュート性のクロスをシュートミスした柳沢。指揮官は今でも納得がいかない。「アドリアーノなら確実にインサイドで決めていた。しかし柳沢はそれをせずに準備を怠った」と指摘。さらにこう続けた。「柳沢は覚悟しなければならない」

 ジーコ監督がこれほど選手を厳しく叱責するのは初めて。DFに坪井を再起用することを明言した指揮官は「メンバーは代える。FWの変更? それはまだ言わない。でもほかのところも代わるかもしれない」と言った。

 大黒、玉田、巻ら控え組だけで行われた19日の練習では、古傷の左ひざに痛みが再発することも恐れず体を張り、自ら激しい動き出しからシュート練習の球出し役にもなった。「FW2枚にはしっかりと点を取ってもらいたい。それがノルマだ。でなければ次のステージに進めない」。それほどまでにゴールを決めてもらいたいのだ。

 「長い歴史を見てもW杯本大会でブラジルに2点差をつけて勝っている国はそうはない。でもやらなければいけない」。勝利プラス得失点差による大逆転がない限り、突破できないことも分かっている。だが激戦を繰り広げたコンフェデ杯第3戦のブラジル戦のイメージがある。「あの時、われわれは3点(加地の幻ゴール含む)取った」

 中村の30メートルミドル弾、FKのこぼれ球への反応など何でもいい。「自分たちのアイデアでしっかりやってほしい。国を代表しているものとして、可能性がある限り最善を尽くしたい」。欲しいの、最低2つのゴールシーンだ。




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